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月の輪田プロジェクト始動

 平成24年秋 市長と二箇区の長老たちの間で懇談が行われました。その席上で、翌年丹後建国1300年を迎えるに当たり、何かできることはないかと市長が持ちかけました。

 長老たちは、長年耕されることなく置かれてきた「月の輪田」の復活を提案しました。

 その後、平成24年12月 区の幹部と市長が協議を行いました。  

 そして、地域の活性化を目的に、丹後建国1300年に向けて「月の輪田」を復活させることが決定しました。

 ついに月の輪田プロジェクトがスタートしたのです。

長年耕されることなくひっそりとたたずむ「月の輪田」

古代米勉強会

 月の輪田を復活するに当たり、栽培するのは古代米と決めていました。はるか昔に豊受大神も古代米を植えてたのであろうと思いを馳せて・・・。

 しかし、古代米の栽培は地区にとって初めてのことで、分からないことだらけです。

 そこで、隣町(弥栄町)にある芋野郷赤米保存会の藤村代表にお世話になり、栽培の仕方からしっかり学びました。

 また、貴重な古代米の種を分けて頂くことができました。

藤村代表から古代米栽培について聞きました

参加者からは熱心に質問が飛び交います

種まき

 平成25年4月14日 月の輪田で古代米の種まきが行われました。

 比沼麻奈為神社の宮司からお祓いを受け、一年の安全と豊作を祈願しました。

豊受大神に思いを馳せて種まき

取材に来ていた新聞社に向けて

 しばらくしていなかった田植えをするために、月の輪田の整備を始めます。

 水も張られることもなく、長い期間が経過していたようです。(実際、いつまで作られていたのか地区の長老でさえわからないということです)

 月の輪田の輪郭を整え、新しくよく肥えた土を入れ、水を張ります。

 農道からのアプローチも改修し、月の輪田まで入りやすくしました。

 また、合わせて清水戸の清掃を行いました。

 新しい水が湧き出てくるのが確認できました。

田作り

月の輪田への土入れ

広くなったアプローチ

月の輪田への土入れ

地区の人たちによる清水戸の清掃

稲作発祥の地 神秘の豊受大神 月の輪田田植え式

 平成25年6月2日 「稲作発祥の地 神秘の豊受大神 月の輪田 田植え式」が開催されました。数十年、いや、100年以上田植えが途絶えているとの声も聞こえますが、定かではありません。

 当日は山田京都府知事も訪れて中山市長、巽府議らと月の輪田で田植えを行いました。

 また、林農林水産大臣や、鈴木伊勢市長からも心のこもったメッセージを拝受しました。

 月の輪田は2坪程度と狭く、稲も約80株程度しか植えることができません。ですので、隣に90坪の田を借りて、そこに約3,600株の古代米を植えました。品種は瑞雲黒米、紅むすめ、紫稲の3種類です。秋には綺麗な稲穂を見せてもらえそうです。

 そして、田植え式に先駆けて「歴史勉強会」を開催しました。郷土歴史研究家の先生をお招きして「二箇のあれこれ」という演題でお話を聞きました。このように、地区の皆さんが興味を持って、来客者に説明できるようになるということは大切なことです。そして、子どもたちにはこの素晴らしい地域資源を学んで地域愛を育み、将来の二箇を支えてくれる存在になって欲しいとの思いがあります。

よしもと興業京都府住みます芸人 

月亭太遊さんの楽しい落語会も開催

早乙女姿の田植えに雰囲気が盛り上がります

山田知事らと記念撮影

月の輪田で田植えをされる山田知事ら

子どもたちを中心に田植えをしています

収穫

6月に植えた稲も順調に育ち(実は育ちすぎて倒れる稲もありました)稲刈りを迎えました。中山市長も稲刈りに訪れ、鎌を使って稲刈りです。区民が参加して1時間程度で刈り取られました。収穫量は約100kgでした。

 収穫祭も行われ、区民の交流の場となりました。

これは9月の様子です 綺麗な稲穂が出そろいました

市長も稲刈りに参加

収穫祭の横断幕を作りました

早いテンポで刈り取りが進みます

古代米入りおにぎりの試食をしました

伊勢神宮外宮奉納

 本年度の最後の目標は収穫された古代米を伊勢神宮に奉納することでした。これは当初から考えていたことです。

 調べてみると、伊勢市商工会議所が窓口になり外宮奉納をされていることを知り、さっそく地元の商工会を通じて申し込みました。外宮奉納が行われたのは12月11日でした。

 爽やかに晴れ渡った空の下、奉納の隊列は進みます。奉納に参加した二箇区「月の輪田」保存会会長(区長)は「神聖な場所に立ち会えて身が引き締まる思いだった」と語りました。また、鈴木伊勢市長にお会いすることができ、お礼を述べることができました。

 

鈴木伊勢市長と

一列になって奉納の隊列が進みます

地元ケーブルテレビの取材を受けました

右上に奉納された古代米

奉納が終わって 月亭太遊さんも一緒に行きました

京都府知事報告

奉納の帰り道に京都府庁へ立ち寄り、山田知事にこれまでの取組について報告し、収穫した古代米を手渡しました。

知事に古代米を手渡す

これまでの経緯を知事に説明する

農林水産大臣報告

外宮奉納の翌週には中山市長が林農林水産大臣に報告に行きました。

 田植え式で頂戴したメッセージのお礼を述べ、収穫した古代米を渡し、月の輪田の取組について報告。大臣は興味深そうに話を聞かれていました。

市長は是非田植えに来てほしいとお願いをし、京丹後の戦略的な農業について語りました。

林大臣に古代米を渡す中山市長

大臣に月の輪田について説明

京丹後市の農業について熱く語る中山市長

最後に握手を交わす大臣と市長

平成26年 田植え式

平成26年度事業も順調に始まっています。

4月19日に種まきをして5月25日に田植え式をしました。

今年度も勉強会を開催して区民の意識を高めます。田植えでは中山市長をはじめ、早乙女姿の田植えが見られ盛り上がりを見せています。

綺麗に飾られた公民館玄関

比沼麻奈為神社の宮司がお祓いをし安全と豊作を祈願します

二年目になり皆さん慣れた手つきです

はじめに歴史勉強会を開催

市長も田植えを楽しんでいます

小学生もがんばってくれました

江藤農林水産副大臣視察

平成26年6月7日 安倍内閣の事業で「車座ふるさとトーク」が京丹後市で開催されることになり、江藤農林水産副大臣がお見えになりました。その際、月の輪田が視察地に選ばれ副大臣をお迎えしました。

 月の輪田の前で副大臣に歴史や活動を説明し、月の輪田に入って田植えをしていただきました。「田植えは慣れている」とのことで、慣れた手つきで古代米の苗を植えてくださいました。その後、古代米のおにぎりを試食していただき「美味しい」と好評でした。

月の輪田を訪れた江藤副大臣

区長から事業についての説明を受ける江藤副大臣

熱心に聞いてくださいました

月の輪田で古代米を植えました

おにぎりを試食しながら地区の人たちと歓談

平成26年 稲刈り  放駒親方も参加!

晴天の下、今年の稲刈りが10月18日に行われました。

翌日に行われる大相撲京丹後場所に合わせて本市に来られていた放駒(はなれごま)親方も稲刈りに駆けつけてくださいました。

月の輪田は、今年も隣の田んぼより稲が生長し、稲刈り前に全部倒れてしまいました。何とも不思議なことです。

市長も稲刈りを楽しみにしている一人です

お世話になった放駒親方

親方を囲んで記念撮影

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